| 群馬県沼田市の北側に位置する迦葉山は、古くから天狗が住むといわれ、いわゆる山神として付近の住民たちに崇められていた。後に天巽慶順に師事していた中法という修行僧が、山を守護する中峯尊者という大天狗となり、迦葉山の天狗の首領として君臨するようになったと伝わっている。迦葉山の中腹にある迦葉山龍崋院弥勒寺には、中峯尊者を祀る堂があり、大小様々の天狗面や羽団扇が奉納されている。とくに高さ5・5メートル、鼻の高さ2・7メートルという巨大な天狗面は見る者を圧倒させる。参詣者は天狗面を借り受けて帰るのが習わしで、お礼参りのときには、麓で買い求めた天狗面とともに納める。そのため堂内はたくさんの天狗面であふれている。 |
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